髪の中では、なにが起きているの?

〜毛髪構造を知ることが、美容師さんの技術の土台になります〜
私たち美容師は、日々たくさんのお客様の髪に触れ、変化を与えています。
でも…私たちが日々扱っている「髪の中で、実際にどんなことが起きているのか」を、きちんと理解できているでしょうか?

カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、トリートメント、
そのすべての施術は、実は“髪の構造”と密接に関係しています。
だからこそ、毛髪の基本的な構造を理解しておくことは、美容技術にとってとても大切なことなんです。

今回は、「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3つの毛髪構造について、わかりやすくお伝えしていきますね。
薬剤の反応や、髪に与える影響との関わりも、あわせてご紹介していきます。

【1】キューティクルってなに?
〜髪を守る「うろこのバリア」みたいな存在〜

キューティクルは、髪の一番外側を覆っている、薄くて硬いうろこ状の層のことです。
見た目をたとえると…そうですね、松ぼっくりや魚のうろこのように、何枚もの小さなプレートが重なり合っている感じ。
この重なりが、髪の表面をしっかりと守ってくれているんです。

キューティクルの枚数は、髪質や人によって少しずつ違いますが、平均して5~10枚ほど重なっているといわれています。
この層がぴたっと閉じて整っている状態だと、髪はツヤが出て、指通りもなめらかになります。

でも、薬剤や熱、摩擦、紫外線などのダメージを受けてしまうと、キューティクルが開いたり、はがれたりしてしまうことがあるんです。
そうなると、髪の中にある大事な水分や栄養が外に出ていき、パサつきや切れ毛などの原因につながってしまいます。

キューティクルと薬剤の関係
カラーやパーマ、ストレートの施術で薬剤を使うときには、このキューティクルを“通過”して、髪の内部にある「コルテックス」に届かせる必要があります。
そのために、薬剤にはアルカリ剤や界面活性剤などを使って、キューティクルを一時的に開かせる工夫がされているんですね。

ただし、このキューティクルを必要以上に開かせてしまうと、髪のダメージは一気に進行してしまいます。
だからこそ、「どのくらい開かせるか」「どのタイミングで閉じてあげるか」が、とても大事になってくるんです。

アメイジングストレートでは、必要以上にキューティクルを開かせず、髪に負担をかけない処方設計を大切にしています。
これにより、素髪のようなツヤと、なめらかな手触りが実現できているんですね。

【2】コルテックスってなに?
〜髪の中身、いちばん大事な“本体部分”〜

コルテックスは、髪の中の約85〜90%を占めている、中心となる部分です。
ここには、ケラチンというたんぱく質や、水分・脂質・メラニン色素などが含まれていて、髪の「ハリ・コシ・しなやかさ・弾力・色」などを決める、大切な部分になります。

このコルテックスの中には、いくつかの「結合」があり、それが髪の形や強さを支えてくれています。

水素結合(熱や水分で切れたり戻ったりする)

イオン結合(pHの変化で影響を受ける)

SS結合(還元剤で切れて、酸化剤で再びつながる)

この中でもとくに重要なのが「SS結合(ジスルフィド結合)」と呼ばれるもの。
縮毛矯正やパーマは、このSS結合を一度切って形を変え、最後にまた結び直すことで、髪の形を記憶させていくんですね。

コルテックスが傷んでしまうと…
もしこのコルテックスの状態が悪くなってしまうと、薬剤がうまく反応しなかったり、仕上がりにムラが出たりしてしまいます。
ダメージが進んでしまった髪は、たんぱく質や水分が流れ出てしまっていて、いくら良い薬剤を使っても思うように仕上がらない…なんてことも。

だからこそ、髪の内部=コルテックスを守りながら、必要な反応だけを起こす処方設計がとっても大切なんです。
アメイジングストレートでは、そうした内部構造へのやさしさを最優先に考えたアプローチを取り入れています。

【3】メデュラってなに?
〜髪の芯にある“ふしぎな中空構造”〜

メデュラは、髪のいちばん中心にある部分で、「髄質(ずいしつ)」とも呼ばれています。
ただ、すべての髪にあるわけではなく、細毛や軟毛の場合は存在しないこともあります。

構造的には、空洞のようなスペースだったり、ふわっとした繊維が入っていたりと、人によってさまざま。
現在の研究では、メデュラは髪の断熱性や軽さ、質感などに関係している可能性があるといわれています。

現時点では、薬剤がメデュラに直接作用することは少ないのですが、髪の質感や個体差を理解するうえで無視できない存在ともいえます。
とくにダメージが進んだ髪では、このメデュラが不均一になっていたり、空洞が大きくなっていたりすることもあるんですよ。

毛髪構造を知ることで、技術に“確信”が生まれます
施術を成功させるには、感覚だけではなく「なぜそうなるのか?」という“根拠”を持つことがとても大切です。
髪の中で、どこに、どのように薬剤が働いているのか。
そのイメージが持てるようになると、施術の選択肢や提案にも深みが出てきます。

アメイジングストレートのような繊細な薬剤設計と施術プロセスは、まさにこの“毛髪構造の理解”があってこそ。
必要なところに、必要なだけ。
それが、髪にやさしく、でもしっかりと変化を出すための考え方なんです。

美容師は、感性を大切にする職業です。
でも、その感性を“理論という土台”で支えることができれば、もっと自信をもって技術を提供できるようになります。

毛髪のことを知れば知るほど、薬剤の意味や、手の中で起きている変化を「感じ取る力」も育っていきます。
そしてその積み重ねが、お客様にとっての安心や信頼、確かな結果につながっていくんです。

これからも、アメイジングストレートとともに、「髪を傷ませずに、美しく変える技術」を、美容師さんたちと一緒に深めていけたら嬉しいです。

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