「SS結合」と髪の物語

「SS結合」と髪の物語
〜やさしく解きほぐす、毛髪科学の進化〜

変化を感じる瞬間
BlissMemoryの施術をしていると、以前では考えられなかったような“変化のサイン”に気づくことがあります。たとえば、薬剤を塗布しているときの「髪のなじみ方」。本来、薬剤がのるとキューティクルがふやけてヌルッとした質感になることが多いのですが、BlissMemoryでは“ふわり”と空気を含むように、髪が薬剤を“受け入れる”ような感覚があるんです。

まるで髪が、「ようやくわかってもらえた」とでも言うかのように、素直に変化していく。それは、髪が“攻撃されている”と感じていた従来の処理との違いを、はっきりと物語っているようにも感じます。

SS結合は「壊す」ではなく「整える」ものへ
昔は、SS結合を断ち切り、その後に再結合させることが“仕事”でした。でも今は、むしろSS結合を活かし、育て、整えていくという視点が大切になってきています。

最新の毛髪理論では、SS結合の状態を壊さずに一時的に解離させるという考え方が広がっています。これは、「一度ばらして再構築する」のではなく、「一度“揺らして”、また自然に落ち着かせていく」というような、よりやわらかくて、繊細なアプローチです。

BlissMemoryはまさにその発想を体現しています。

髪の中で起きていることを「感じ取る」技術へ
技術者としての感覚も、以前とはまったく変わりました。今までは「どれだけ反応を強く出すか」が判断基準でした。でもBlissMemoryを使うと、「どこまで髪が自然に応えてくれるか」を見守るような、“共鳴する施術”になっていくんです。

ブローやアイロンのときにもそれは感じられます。熱を加えると、まるで髪が内側から整っていくような感覚。ツヤや手触りが“出る”のではなく、“戻る”。この違いはとても大きいと思っています。

お客様が見せる“素直な驚き”
施術後、お客様が手ぐしを通したときの「えっ、なにこれ?」というリアクション。これが、BlissMemoryの最大の証明かもしれません。

「柔らかいのに、しっかりしてる」
「ツルンとしてるけど、ベタベタしてない」
「軽いのに、水分を含んでる感じがする」

そんな声が本当に多くなりました。

これは、SS結合が正しい状態に整い、髪が本来の“しなやかさ”を取り戻した証だと思います。つまり、髪が「元気になった」という感覚。これは私たち美容師にとっても、何よりの喜びです。

技術者としての責任と未来へ
髪の処理は、ただの施術ではありません。お客様の大切な“時間”と“印象”を預かる仕事です。そしてその中心にあるのが、毛髪科学と薬剤への深い理解です。

BlissMemoryを通して感じるのは、「薬剤が変われば、考え方が変わる。そして、髪への向き合い方が変わる」ということ。毛髪化学は進化しました。そして、その進化にふさわしい“手の動かし方”“観察の仕方”“判断の仕方”が求められていると実感しています。

美容師は、目の前の髪と日々向き合いながら、小さな変化を見つけていくプロフェッショナルです。だからこそ、最先端の毛髪理論を活かすことができるし、誰よりも「違い」に気づける存在でもあるのだと思います。

髪は、記憶をもっている!

私がBlissMemoryに惹かれた理由のひとつに、「髪の記憶を取り戻す」という考え方があります。SS結合は、髪がどんな履歴をもってきたかを語る“物語のしるし”でもあります。

だからこそ、ただ変えるのではなく、整えて、戻して、育てる。

そんなやさしさを持った毛髪処理こそが、これからの時代に必要とされるものだと信じています。


美容師は、それを聴き取る存在。
BlissMemoryは、その通訳のようなものかもしれません。

髪を美しくすることは、
その人の人生を、少しだけ軽やかにすること。

私たちはこれからも、髪の中にあるSS結合と向き合いながら、
やさしく、そして確かに、美しさを届けていきたいと思います。

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